どうも、世界のペコマンチことケイ(@chill_5000)です。前回「ヘンプと大麻草(マリファナ)の違いを知らない人へ」で違いについて簡単に話しましたが、今回はヘンプが世界的に注目されている「サスティナブル面」について書こうと思う。
サスティナブル(Sustainable)は、sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉。「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味があります。現在、世界の人たちが共通の目標として取り組み始めているのが「サスティナブル(Sustainable)」な社会の実現です。
ヘンプは世界的に注目されている持続可能な社会を掲げる「SDGs」の15番目「陸の豊かさも守ろう」の陸に暮らす生き物を守り、土壌の管理や森林の回復を通して、自然と生態系を保護するために定められました項目に該当する植物。また陸の環境を改善し、森林の回復につながれば、森が持つ浄化作用によって水もきれいにするので目標14「海の豊かさを守ろう」とも間接的に関係する。
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、持続可能な開発目標のことを指します。2015年に国連で採択され、17項目と169のターゲットが定められました。SDGsは、環境・社会・経済の世界が抱える問題を軸に目標が掲げられ、2030年までを達成期限としています。
この世界的に「サスティナブル」を意識した商品開発が進んでいる中でヘンプがサスティナブルと言われる4つの理由を紹介する。
どのような生育条件でも育ちやすいこともあり、北海道や青森とかでは山の中に自然に育っている場所も多々ある。もちろん日本だけではなく、世界的に大体の国では生育条件が揃っている。しかも、少量の水があれば早ければ3ヶ月ほどで農薬や化学肥料も不要で簡単に育つ。農薬や化学肥料を使ってないので1つの農地でトウモロコシや小麦といった作物との輪作(1つの土地で、1年に2つ以上の作物を栽培・収穫する農法)も可能。
あと土壌の環境にもめちゃくちゃ活躍する。例えば植えたあとの土壌は、地下に炭素をため込んで微生物・虫が過ごしやすい環境を作ったり、後から植える作物が育ちやすい状態に土壌の環境を整えたりしてくれる。
エコ素材というと「オーガニックコットン」が最近ではよく耳にしますが、実はコットン栽培は農薬の有無に関係なく大量の水を必要とするのでサスティナブルか?と言われると怪しい。世界最大規模の自然環境保護団体である国際NGO「世界自然保護基金(WWF)」の調査によるとた1枚のコットンを作るのに、2,700リットルもの水を使用する必要があると。これって湿潤な気候を持つ日本はともかく、乾燥地帯であるインドのような国では、コットン栽培が引き起こした干ばつ・水不足に苦しむ。
コットン、全然サスティナブルじゃない。
それに比べてヘンプは先程も書いた通り、水の量が少なくても簡単に育ち、農薬・化学肥料も不要。コットンと比べてみると同じ農地面積と栽培量に対して水の量を試算した結果、通常のコットン栽培に比べて、1日900万リットルもの水をセーブできることらしい。
植物はCO2を光合成をする際に吸収するのですが、栽培時のヘンプのCO2の吸収率の高さはすごい。どれくらいすごいかというと「Hemp Seeds Australia」が植物ごとに「1ヘクタールの土地につき、90日で吸収できる二酸化炭素の量」を研究した結果、ヘンプが吸収できる二酸化炭素の量は、小麦の約1.5倍、松の木に至っては10倍以上という結果が出た。
これって松の木が20年かけて吸収できる量を、ヘンプはたった90日で吸収することを意味する。すげー…
現在世界的に二酸化炭素の増加による地球温暖化が問題となっているけど、ヘンプ栽培が進むことで地球温暖化にも歯止めが効く可能性は十分にある。やっぱり大麻って生活の近くに必要だね。
ヘンプは他の植物と違って収穫後の利用用途が幅広く、ざっくり分けると下のリスト内容で収穫したヘンプが使われることが多い。実際にアメリカのNGO団体「Hemp Foundation」が研究した”ヘンプを利用できる用途を部位別”で細かく書いてあるから興味ある人は見て。
種:オイル・ナッツ・パンやビールといった食品の一部・飼料・プロテイン・バイオ燃料など
茎:布・紙・建材・板・動物用ベッドなど
葉と花穂:医薬品・コンポスト・動物用ベッドなど
根:コンポスト・医薬品など
同じ大麻草から作られるヘンプですが、紹介した通りヘンプは植物全体をさまざまな用途に使うことができる。こんなサスティナブルな植物他にありますか?俺は知らんし、大麻草やヘンプが世界で一番チルい最高の植物だと核心してる。サスティナブルな生活をしたいやつはタイまでとりあえずチルしに来い!
初めましての人へ