なんか最近色々ありすぎてまとめる時間がなかったので1つずつ残していきたいと思う。SNSでは衝撃すぎて投稿しちゃったけど最後の最後で想像を超える事件が起きる。
まずは1ヶ月半日本に戻ってる間、タイ嫁が農場を管理する約束だったのが完全放置されていた話をしたいと思う。
今契約してる農園は40m x 40mあって、結構大きい。一時帰国する直前に草むしり終わらせた時の写真が上の写真。この写真と今の写真を見比べると雑草の生命力の高さがわかる。しかも辛いのが雑草は畝と間部分だけじゃなく、ファーム周囲にも結構生えてるからある程度は綺麗に取らないといけない。
ちなみに1列を1人で草むしりをすると草刈機で背が高いのを切ってから、小さいのを抜く繰り返しで1列3時間以上かかる。
これをタイ嫁と親友とレディーボーイと自分の4人で作業をしないといけないんだけど、タイ嫁と親友とレディーボーイは1組で1列を喋りながら作業するので全然進まない問題。
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最近わかったのが早朝の草むしりはタイ嫁と親友は起きれないので自分とレディーボーイだけで黙々と作業をしてたんだけど、この時はちゃんと黙々と作業をするけどタイ人が1人でも増えるとおしゃべりの時間が増える。そして、タイ人たちは音楽が流れると雑草なんて無視して突如踊り出して、自分が「あいつら何してんだ」って目でジーと見てるとタイ語でなんか汚そうな言葉を叫んでるがフル無視です。
もちろん「マジで草むしりに集中して」って思うこともあるけど、少しでも作業は進むから1人でも多く草むしりしてくれるのはありがたいので作業内容だけ伝えてあとは30分に1回は彼らがちゃんと作業をしてるか確認のために彼らの列を覗くだけにした。
とは言っても2週間で農場の半分の草むしりしか終わらなかったのは予想外だった。
というか草刈機で刈り取るまではいいけど太い雑草の幹が結構残ってるので根っこから取り除くにはスコップで掘り起こしてから取り除かないといけないのが時間かかるし、手が痛くなるのと雨が降った後は抜いた列もまた雑草がすごいスピードで生えるから定期的に確認しながら新しい雑草も抜かないといけない。
マジで草むしり地獄すぎます。
自分はそんな現実を見て心が折れそうになってるのに楽しそうなタイ人たち。幸せそうだ。
そもそも噛み付くアリがたくさんいる場所で半ズボンで作業してるのが信じられないけど、パジャマで草むしりをしているレディーボーイを見てるから驚くことはないし、そんな自分もサンダルで最近は作業をしているのでタイ人スタイルになるのはそこまで時間がかからないかもしれない。
そんな作業が全然前に進まない日が3週間続いたが、今日はいつもと違った。そう、今日はタイ人が合計7人いる。そして、みんなファームに行くと水の入ったペットボトル片手に言い始めたんだ。この日のタイ人たちはやる気が違った。
この日はタイ嫁の知り合いが3人さらに加わった合計7人でファームに行くことになった。単純計算、本気で取り組んでくれたら自分含めて8列分終わる計算になる。今10列くらい終わってるからゴールまで一気に見えることにテンションが上がる自分。これほどファームに行くのが楽しみなのは珍しいくらい気持ちが上がってた。
しかも、その1人は「知り合いのゴーゴーガールが韓国人のお客様と出会って1週間で結婚決めてパタヤドリームを掴んだらしい」で書いた韓国人と結婚するタイ人で登場した「ヤングシスター」だった。
ヤングシスターとは本当の妹ではなく、すごい可愛がっている仲が良い年下の女友達のこと
バイクでファームに移動して、自分は今朝作業をしていた雑草が残ってる列に向かった。目の前の雑草たちを見ると心が折れそうになるけど「今日は助っ人が助けてくれるから大丈夫」と彼らのことを思うと安堵感しかなかった。フッと彼らが気になって周りをキョロキョロすると1人のタイ人はファーム全体の写真を撮っていた。SNSに投稿する写真かな?写真が撮りたい気持ちはわかるが、作業をして欲しい。また別の1人はバイクから一向に降りることなく、バイクのシートに座ったままスマホを触ってた。TiktokかFacebookを見てるんかな?気になるのはわかるが、作業をして欲しい。あれ?もう1人(ヤングシスター)を探して見渡すとタイ嫁と話し込んでいた。
まぁ到着したばかりだからしょうがないかと自分に言い聞かせながら目の前の雑草を抜いてたら後ろから「ぶぶぶぶぶー」と音が聞こえた。
まさかだった。写真を撮ってたタイ人とスマホ触ってたタイ人がバイクに乗って帰宅してしまった。
そんなわけがないと混乱しながら最後に残ったヤングシスターを探すと相変わらずタイ嫁とピッタリくっついて喋りながら作業していた。
うん?どう言うこと?これじゃいつもと変わらんやん。今日も2列しか終わらんやん。
現実を急に見た感じだった。太陽もだいぶ落ちたので今日はここまでにして、雑草がまだ残るファームをボーと見ていた。たった数時間前はファームの雑草が一気になくなると思ってワクワクしてたのに現実はいつもと同じ2列しか終わってないのを受け入れるのが辛かった。そして、消えかけのタバコの火が消さないように深く吸い込んで、上を見上げてゆっくり煙を吐き出して、フッと思った。
…草むしり、いつ終わるん?
そんな自分を横目にタイ嫁が「帰るよ」と声をかけてきた。帰りは4ケツで帰るらしく、一番後ろに乗った。日本では暴走族くらいしか4ケツなんてしないけどタイでは当たり前の光景なのが面白い。だけど、汗をかいたおっさんほど気持ち悪いものはないので前の人にくっつかないように運転中も軽く立ち上がって距離取ってたら何度か落ちそうになった。4ケツで死ぬとかだけは避けたいと心の底から思う。
帰宅して汗まみれだったのでシャワーにすぐ入って、その後はカラカラの喉にソーダーを入れようとキッチンに向かうとリビングにヤングシスターがまだいた。「家に帰らないの?」と聞いたらタイ嫁が「実は昨日の深夜に幽霊を見て、1人で寝れないって言うから家にちょっとの間だけ住むことになったから」と言ってきた。
…おい!住人増やすなって数日前に言っただろ!
なんか知らんけどレディーボーイの次はヤングシスターが家に住むことになった。元々自分の生活費だけを稼げばよかったのにたった数ヶ月で大家族を養わないといけないとは思ってなかったけど、そうなったみたい。とりあえず草むしり全部終わらせてってタイ嫁とタイ人たちと話してたらタイ嫁のスマホに農園のオーナーさんから電話が。そして、まさかの事件発生。
次回「契約してる大麻農園の土地、勝手に売られて、追い出される」の巻。
初めましての人へ